密教2
今日は
ヴァジラについてです。本当の心の強さのことです。何が正しいか学び、大乗の思いやりです。方便と知恵に基づいて、何が正しくて、何が間違っているというような、すべてを観念というような考えではヴァジラとはいえません。
タントラとはさらに高度です。煩悩をすべて肯定するというような安易なものではありません。その人の向き不向きがあります。性格と同じように、その人の体の状態例えば、ラジャス、サットバ、タマスとあるようにそれぞれの体質があります。よって、その人のナーディの突っかかりがあるように、さまざまなテゥモの状態があります。
其れさえもわからずに、ヴァジラでやるということは理解できません。完結に言うと、強い心です。正義感などもですが、薄情ともちがいます。
- 無上瑜伽タントラの特徴は、瑜伽タントラ以上に内面の瑜伽を重視し、外面の所作にはほとんどこだわらない点です。内面の瑜伽とは、本尊と行者との一体にほかなりませんが、それを速疾に達成するため、生起・究竟の二次第がもうけられています。
- 安易な性瑜伽の実践は邪見と表裏一体であるというよく考えるべきです。観想による修行ならば、そうした邪見によって罪障を積み重ねる危険も少ないので、通常はこれによることが勧められるのです。